習い事がある生活

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【そろばんか公文】習わせるならどっち?

 


私が小学生の頃、そろばん教室に通っている友達は居ないに等しかったのですが、いつしかそろばん教室は町で見かけなくなりましたよね。電卓など無かった時代は当たり前の様にそろばんで計算していたのだと思いますが、そろばんなど使わなくても電卓やレジが計算してくれる世の中になり、段々とそろばんの存在は薄くなり、低迷期を迎えたのでしょう。

1980年から2000年頃はまさにそろばん低迷期だったのですが、それは単純に教える人が居なかったという背景があり、そろばん個人教室なども跡継ぎが居ないなどの理由から、徐々に姿を消していったので、習わせたくても“習う場所がない”のが現実だったそうです。

今では公文式や学研教室などの需要が高まり、そろばんよりも公文に行く子供が一般的になったと言えるのかもしれません。しかし、そろばんの良さは単に計算に強くなるだけではありませんでした。

現在はカルチャー系のお稽古として、企業がそろばん教室を展開しており、フラッシュ暗算の天才キッズがメディアで取り上げられるなど、またじわじわとその人気を取り戻しています。

そろばんは単なる計算道具ではない

先日、セイハ英語学院が運営しているそろばん教室88(パチパチ)くんの体験授業を受けてきました。うちには計算が苦手な小2の長男が居ますが、周りのお友達で計算が得意な子は皆共通して【公文】に通っています。

その事から公文の効果はきっと通えば実感できるだろう、と感じています。しかし、今回は知り合いで誰も習っていないそろばんの魅力が知りたくて、そろばん教室に足を運んでみました。

小2の長男は、初めて見るそろばんを前にして、親指と人差し指を使って玉をはじく基本的なルールを教わり、簡単な足し算から挑戦しました。そろばん特有のこの指の使い方やルールを、素直に受け入れて守らないと、上達が難しいそうです。1+1などの簡単な計算も、答えはわかっていますが、きちんとルールに沿って導くよう教えてもらいます。

ただ計算に強くなる為だけに習わせるなら、そろばんじゃなくてもいいんじゃないか、それこそ公文でも同じメリットがあると思うのですが、そろばんに慣れてくると、数字を絵として瞬間的に記憶する能力が養われるそうです。

4歳の子がフラッシュ暗算で3桁、4桁の数字を一瞬で記憶して、暗算で解くのがまさにこの能力で、頭の中にそろばんがかくれんぼしている、という可愛らしい表現をする、まだあどけない幼児ですが、その計算力は大人顔負けです。

計算が速くなる、暗算力が身につくのは勿論ですが、常に指先を使いながら脳に刺激を送り、物事を瞬間的に記憶する能力は、あらゆる場面で有利になるそうです。

これは3歳でそろばんを始めた幼児の例ですが、電車が大好きなその子は、駅の名前や町の看板など、目に付いた物を一瞬で記憶し、それを形として字に表す事ができるそうです。漢字ドリルなどやらせていなくても、見たものを瞬時に記憶しそれを形で表現できるので、4歳になった頃には、難しい駅名も漢字で書けていたそうです。そろばんにそんな効果があるなんて思いもしなかったので驚きでした。

何歳から始めるのがいいの?

そろばん教室88くんでは、年少さんから通える教室もあるそうですが、この頃の幼児には産まれた月齢によっても出来る子、出来ない子と個人差がかなりあるので、まずはその場に座っていられて数字を書けるのが大前提だそうです。

年少クラスは4名と定員を設けており、数字とは何か?という事からスタートし、その子のもつ特性にもよりますが、数字が大好きな子などは上達が早いそうです。小学生で算数の授業につまずいてからそろばんを習い始める子もいるそうですが、なかなか素直にルールに従ってくれない傾向にあるとか。

ドリルの最初の方は、こんな簡単な問題わかるし、と言ってそろばんを使わずに答えを書いてしまい、結局3桁、4桁の計算など問題のレベルが上がってくると、暗算ではついていけなくなるので、そろばんの基礎に逆戻りしなければならなくなります。

それならば、まだ1+1もよく分からない素直な時期にそろばんを初めた方が、ルールに沿ってそろばんに触れ、数字に慣れていきやすいという事です。また、先ほども記述したフラッシュ暗算の特徴である、物事を一瞬で記憶する能力は、小学校高学年になると、記憶するのが難しくなってくるそうです。形として記憶する能力が落ちてくるので、練習しても身につかない様です。

4歳の次男には未だレベルが高いかな、と思いつつも体験を受けさせて頂きましたが、早すぎることはなく、むしろ適齢期なんだと感じました。実際の所、まだ数字は書けませんが、何となく形で数字を記憶しているので、5玉に1つ増えると何?の問いかけに、6と反応して数字の6を指で差すぐらいは出来ていました。

その程度でも幼児クラスの受け入れはOKだそうで、今から次男が始めればフラッシュ暗算をスラスラ解けて、周りの子と群を抜いて計算博士になれるかな?と母の期待は高まります(笑)

やめ時を教えてください

そろばんを習い始めるのは、早ければ早いほどいい、というのが分かりましたが、今度は辞め時も気になる所です。親としてはある程度の明確なゴールを設定した方が、費用の捻出や気持ちの余裕も違ってくるものです。

上達には個人差があるので、幼稚園から始めてどんどんテキストが進む子もいれば、途中でつまずいてしまう子もいます。88くんが小人数制にしているのは、つまずいた子を放置しない環境でそろばんを習熟してもらうため、との事でした。ここが公文とは違い、巡回している講師が、そろばんの使い方や解き方を常に確認しながら見守るそうです。

教室では、一人ひとりが黙々とそろばんを使ってテキストの問題をこなします。そして初歩~段位と定期的にそろばん検定試験に挑戦するそうです。そろばんの基本の足し算、引き算は15級~10級レベル、掛け算や割り算で10級~4級レベル、3級以上になると小数点の計算や桁数の多い難しい計算が出来る人が合格基準だそうです。

2級や1級に合格するぐらいになれば、計算が弱いなんて事は全くなくなるそうですが、先生曰く【頭の中にそろばんが浮かぶかどうか】を、辞める時の判断基準にするのが良いのではないでしょうか、とのお話でした。

頭の中にそろばんが浮かばないうちに辞めてしまうのは、非常に勿体ないのだそうです。そうなるといつしかそろばんの存在やルールを忘れてしまい、あっという間に元通りの生活に戻ってしまいます。

フラッシュ暗算がまだ分からない幼少期から始めて、いつでも頭の中の引き出しにそろばんが隠れているぐらいになったら、卒業する。これがお勧めのルートとの事でした。

1分1秒 時間との戦い

そろばんは、ある意味残酷なんです・・・そう話す先生。
ある程度そろばんの使い方やルールを理解した子供は、問題を解くのに時間制限を設けられるそうです。時間内にどれだけ早く正確に問題を解くことが出来るか。普段なら自分のペースで解いていた子供も、あと何秒というカウントダウンが始まると、途端に冷静さを失い、焦りますよね。

これは、この先テストというものには、絶対的な時間制限のルールがあるという事に幼い頃から慣れる為に訓練するそうです。受験の際、「先生、待って!あと5分下さい。」なんて通用しないのが現実です。

そうならない為にも、ただ問題を解くのではなく、きちんと自分の中でペース配分を決めて時間内にどれだけ正確に問題を解くことが出来るかを訓練して習得させるそうです。中には時間が足りなくて検定に受からず、泣き出してしまう子もいるとか。

しかし、時間内に正解しないと上には上がっていけない、という絶対的なルールが存在するので、それは自分との戦いであり、訓練していく中で自然と集中力や負けず嫌いの精神が鍛えられるのではないでしょうか。

まとめ

そろばんにおけるメリット
計算が速くなる
暗算力が身につく
物事を一瞬で記憶する能力が身につく
集中力や精神力が鍛えられる

そろばん世代ではない私が、今時の習い事にそろばんって・・とネガティブでしたが、体験に行ってみて印象がガラリと変わりました。小2の長男は、算数の授業で繰り上がりが出てきた頃から、算数に対しての集中力や興味が全くなくなり、今でも計算は苦手です。

もっと早くそろばんを習わせていたら、こんな所でつまずかなかったのかな、と感じてしまいましたが、次男に関してはまだまだ未来があります。我が家の様に幼稚園児や小学校低学年のお子さんがいるご家庭は、そろばんで可能性が大きく広がるのでないでしょうか。

ご近所に教室がありましたら是非、体験教室に足を運んでみて下さい。

そろばん教室88くん