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【スポーツクラブのスタジオレッスン】初心者攻略法

スポーツクラブに入会したけど、スタジオは敷居が高い?初心者にも攻略できるコツを教えます。
身体を動かしたいな~と思ってスポーツクラブに入会。ヨガにピラティス、ズンバなどスタジオプログラムには色んなレッスンがあって面白そう!月会費を払えば参加し放題なんです。それなら有酸素マシーンや筋トレだけでなく、スタジオレッスンにも参加した方が得ですよね。

インストラクターの実態

管理人である私は、体育系の専門学校でエアロビクス養成コースを卒業し、スタジオインストラクターとして6年間レッスンを担当していました。この記事はその当時感じたことをインストラクターの目線で書いていますので、ご参考になれば幸いです。これを読めばすぐにでもスタジオレッスンに挑戦する勇気が湧いてくる事でしょう。

まず始めにプチ情報として、スタジオインストラクターには大きく分けて、2種類の雇用契約で働いているインストラクターがいます。

フリー契約のインストラクター
スポーツクラブ社員のインストラクター

フリー契約の場合、1レッスンにつき報酬いくらという契約をスポーツクラブと交わし、レッスンを担当します。レッスンの報酬金額などは、能力を計るオーディションを行ない決まりますが、安い人で2500円~実績や能力の高い人で10000円前後の契約を結ぶ人もいます。

報酬は60分のレッスンで最低2500円程度なので、時給にしたら割と高いアルバイトの様に思いますが、レッスンに必要な音源、衣装、シューズ等は全て実費になります。レッスンのカテゴリーにもよりますが、エアロビクス等の運動量の高いレッスンの場合は、一日に多くても3,4本のクラスを担当するのが限界なので、日給にすると1万円前後の収入になります。

フリー契約で一番手っ取り早く稼ぐには、報酬単価を上げる事に尽きますが、それには査定というシステムがあり、【集客人数】【顧客ニーズ】【レッスン内容】が、報酬単価を上げるに相応しいと判断された人のみ、単価が上がります。

とは言え、査定は随時何回も行なう訳ではなく、以前の私の勤務先では年に1度しかチャンスがありませんでした。オーディションの結果、2500円で契約した人は年に1度の査定の時までコツコツとレッスンをこなし、やっと来た査定でも評価をされなければ、ずっと報酬単価は上がらない、という厳しい世界でした。

一方でスポーツクラブの社員が担当しているレッスンも中にはありますが、ほとんどのクラブがフリー契約のインストラクターに委託している傾向にあるので、社員はフリー契約のスケジュール管理や、スタジオプログラムの作成、マーケティング等、運営の方を中心に担当をしています。

まるでアイドルの追っかけ

人気男性インストラクターのレッスンになると、スタジオ前にズラ~っと並ぶファン。レッスンのプログラム目当てなのか、インストラクター目当てなのか気になる所ですが(笑)この光景を目にすると、初めてレッスンに参加する人はハッキリ言って引きますよね。

そのファンのグループの中には、自分のお気に入りの場所を決めている人も居て、新人が何も知らずにそこの場所を取ろうとすると、あっという間に睨まれる事でしょう。

仕方なく、一番後ろのすみっこの目立たなそうな所に行く事になりますが、スタジオは多くて50人を超える人数を収容できる所もあるので、自分の姿が鏡に映らず、インストラクターの姿も全く見えないので、動きについていけずに周囲に迷惑を掛ける事になります。

迷惑と言っても、エアロビクスなど動きの激しいプログラムは、初めてのレッスンで完璧に動ける人は居ないので、皆が右に進んだら右へ、前後に進んだら前後に動く、という事が最低出来れば問題ありません。

一番危険なのは、分からなくなって急に足を止めてしまう事。その場で立ちすくんでしまうと、周りの人にぶつかられる危険性があり、急に足を止めた事で心臓にも負担がかかってしまうので、注意が必要です。

インストラクターとしては、自分のレッスンに参加してくれる人全員に気を配りたい所ですが、やはり毎回どこのレッスンにも顔を出してくれるような常連の会員さんは、強く印象に残ります。そして勝手に『○○先生のレッスンはすごく面白かった』などと口コミで評判を広めてくれて、友達を連れて来てくれます。

そうなると集客人数が上がるので、査定の際に有利になるというメリットがあり、やはりインストラクターはファンがついてなんぼの世界となります。

私が現役だった当時、ある男性インストラクターが居て、それはそれはマダム層に人気のある男性でした。その人は1日にスポーツクラブの支店を3箇所も移動して、あちこちでレッスンを担当する人でしたが、3箇所とも全てにコアなファンが追っかけて来て、レッスンに参加している事がありました。

最近のスポーツクラブは会員の種別によっては、グループ全店舗を利用できるシステムになっているので、人気の先生のスケジュールに合わせて、会員も一緒に支店を移動するという徹底ぶりに驚きました。

その人のレッスンを受ける事が生きがいにまでなっている会員さんが多いのも事実です。お気に入りの先生と時間を共にできて、ついでに健康や美が手に入る、これなら月会費も惜しくはないでしょう。

やはりクラブとしては、そのインストラクター目当ての会員が多いというのは認めざるを得ないので、高い報酬を支払ってもレッスンを担当してもらいたい、という人には高単価な報酬が発生します。

初心者がスタジオプログラムに参加するコツ

自分の通える時間帯にあるレッスンで、興味があるプログラムは一度外から見学してみる事をお勧めします。どの様にレッスンが展開されるのか、参加されている会員の年齢層など、もし近くに有酸素マシーンがあるなら、それをやりながらチラチラとスタジオの方を気にしてみてください。

60分のレッスンの間中ずっとスタジオのガラス越しに張り付いて、中の様子を観察していると怪しまれます(笑)のであくまで、自然な感じで。

基本的にどこのクラブでも、プログラムには初級、中級、上級者向けなどレベルが記載されていますが、初級と言っても本当に人生で初めて参加する人もいれば、経験者だけどその時間帯しか来られないから、仕方なく初級に出てる人、年齢も体力もバラバラの人が紛れ込んでいるものです。

初級って表記されている割に参加者のレベルが高いな、と感じたらそのせいでしょう。初心者に気を配りながら、経験者も飽きさせない様にレッスンを展開するのが、インストラクターの技術ですが、外からリサーチしてやっぱり挑戦したいな、と感じたらまずは初級クラスから勇気を出して参加してみてください。

そしてレッスンが始まる前には、ほとんどのインストラクターが「参加が初めての人はいますか~?」と参加者のレベルを確認しますので、そこできちんと自分が初めて参加する事を伝えましょう。

そうする事でインストラクターが気にかけてくれる事はもちろん、周囲の人もマナーがあれば少し避けて動いてくれたり、手がぶつかったりしても多めに見てくれるハズです。

またレッスン内容ですが、毎回同じ事を何ヶ月もやっていると、会員さんは飽きてくるので内容や振り付けを変えるレッスンがほとんどですが、そのスパンが大体1~2ヶ月で変更するインストラクターが多い傾向にあります。例えば季節に合わせて12月にクリスマスの曲でダンスレッスンをしたら、1月は内容や曲を変える人が多いという事です。

という事は、初めてレッスンに挑戦してみようと思った時は、月の後半(最後の週)からスタートさせるのではなく、月初から参加した方が安全です。何故なら月の後半だと、毎回参加している常連さんは、前回やった振り付けを覚えてきている可能性が高いので、自分だけが分からないという状況になりがちなのです。

勇気を出して1度参加してみて、全くついていけなかったとしても、継続して参加するうちに、必ず楽しむ余裕がでてくる時が来ます。外から眺めていた世界の中に、自然と溶け込んでいる自分に気付くでしょう。そうなると、この次はこの振り付けがくるな、という展開が読めるので、その分自分の姿勢や、身体の可動域を広げる事に集中出来るようになります。

まとめ

まずは気になるレッスンを外から見学をする
初めてレッスンに参加する時は、なるべく月初からスタートさせる
初めて参加する事を隠さずインストラクターに伝える
難しい、しんどいと感じても継続して挑戦してみる

レッスンプログラムには様々なカテゴリーがあり、身体に疾患が無ければ基本的には誰でも参加する事が可能です。

ある時、女性ばっかりが参加しているバレエのレッスンに、髪の薄い小太りのオジサンが参加していて、その勇気に驚いた程です。

身体が硬いからヨガは無理かな?体力ないからエアロビクスはしんどいかな?などと自分に言い訳はせずに、敢えてやった事もないプログラムにも挑戦してもらいたいと思います。きっと自分にハマるプログラムに出会えるハズです。