習い事がある生活

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【習い事】人前で披露していますか?


趣味や大学のサークル、社会人になっても習い事でストレス発散をしている人は多いと思いますが、運営事務所などがない人達は、その身につけた技術をどこで披露していますか?発表する場があるのとないのとでは、モチベーションも大きく違ってくるものです。

人前で披露するレベルではないので・・・と感じている人

団体の規模が大きく、スキルもプロレベルに達しているグループなどは、イベント主催者側からオファーが来たり、出演料を頂くなんて事もあるのかと思いますが、趣味の延長や気の合う仲間とサークル活動レベルだったとしたら、どうでしょうか。

逆に“出演させてあげるから会場費用を支払って下さい”なんて事になりがちです。(よくある子供のダンス教室も、ピアノの発表会も、親が会場費用を支払い出演しています。)

それでも自分たちの技術向上の為、いつかは大勢の観客の前で舞台に立つ日を夢見て、身銭を切ってでも、発表の場を探す人も居れば、お金を払って出るぐらいなら、と発表する事自体を諦めている人も多くいるのではないでしょうか。

基本的に仕事以外の趣味というものに対価は伴いませんので、それに必要な経費は全て自分たちで負担する事になりますよね。音楽系の趣味であれば楽器代、楽譜代、練習場所代など。

思い返すと高校時代、周りの男子は皆バンド活動をしていましたが、ライブハウスを借りて練習し、いざライブとなってもお客さんはスカスカ。義理で仲間が集まる程度で、場所代を払うと大赤字でした。次第に夢は現実に押しつぶされ、気付いたら解散していました。

と、こんな風に、【お金がない】【披露する場所がない】【実力がない】人は、ただ趣味を自分で楽しむだけで、それ以上の目標や刺激がなく、今のままでいいと言って変化を求めずに過ごしていませんか?

大人になってからも、何か目標に向かって努力や練習をしている人は、本当に輝いています。趣味や習い事を始めようと思ったとき、あなたは上手くなりたいと思いましたか?それとも、それなりでいいと思いましたか?

後者の考えで何かを始める人は居ないと思いますが、それがお金を払ってその技術を学んでいる人はなおさら、人前で披露する事を目標に、日々練習してみてはいかがでしょうか。下手くそでもいいんです。技術はどうであれ真剣に頑張る姿が、人に感動や勇気を与えるものです。

あなたの特技を求めている人は沢山います

以前、介護施設で地域と連携する部署で働いていた時の事です。そこでは月に一度、施設にある200人規模の広いホールで、イベントを行なっていました。施設を利用する高齢者の方は、月に一度のイベントをそれはそれは楽しみにされていました。

私の担当はイベントの企画、出演者の手配でしたが、施設はあくまでもボランティアで来てくれる人を求めていたので、出演者に謝礼等の支払いは出来ませんでした。交通費がかからないようになるべく近隣でイベントに出演してくれる団体を探していましたが、やはり苦労しました。

しかし、探せば見つかるもので、あらゆるカテゴリーの団体をお招きしては、施設を盛り上げて頂きました。以下は過去に出演して頂いた演目の一覧です。

フラダンス
ベリーダンス
手話サークル
和太鼓サークル
吹奏楽部
ジャズバンド
ピアノ演奏
オペラ歌手
ギター演奏
チアダンス
ダブルダッチサークル

この方たちはプロではなく、あくまでも趣味やサークル、それが好きで集まった仲間の皆さんでした。小学生から70代の方まで幅広い層の出演者に出会いましたが、皆さん好きな事をしている時間は、本当に素敵な表情をされていて、こちらも自然と笑顔になれました。

そして何より施設の利用者は、まるで自分の孫を温かく見守る様な表情で、手拍子をしたり、一緒に歌ったりして楽しんでおられました。職員がレクリエーションで出し物をする施設もありますが、外の風を運んできてくれるという意味では、外部から出演者を招いた方が施設内で一年中過ごす利用者にとっては、刺激を感じられるのではないかと思いました。

私はただ出演者と施設をつなぐ役でしたが、結果的に対価を伴わずに出演者からも利用者からも感謝をされる、そんなやりがいのあるお仕事でした。

披露する演目は何でもアリなんです

中には面白い芸を披露して下さる出演者もいました。その名も【カスタネット芸】。両手にカスタネットをはめて、歌いながらカスタネットを鳴らすという斬新な演目でした。最後は高齢者の手を握りながら歌い、その場を大いに盛り上げて頂きましたが、いつの間にかカスタネットはポケットへしまった様で、ほぼ普通のカラオケになっていました(笑)あれ?カスタネットはどこ行った?と職員が大ウケしました。

あとは、ハンドベルサークルに入っている近所に住む子育て中のママさんと知り合い、普段の活動は公民館を借りて練習しているとの事でした。人前に出られるようなレベルではないので、と謙遜していましたが、猛烈にオファーしたところ、サークル仲間を募って施設のイベントに出演して下さいました。

サークルの中には、乳幼児を背中におんぶしたまま、出演してくれた人もいます。普通の発表会場じゃあり得ないと思いますが、それを施設側が断る理由もなく、子育てママが頑張っている姿は、施設職員にも励みになりましたし、赤ちゃんが泣き出すシーンもまた新鮮でした。

このように、会社の忘年会で披露するような居酒屋芸でも、楽しんでくれる人は沢山います。まずは人前で披露する実績を作り、そこから輪を広げていって、いつかは大きな舞台に立つんだ!という夢を持って取り組めば、習い事によって人生が大きく変わるかもしれません。

習い事のメンバーでイベントに出演するには

地域のボランティアセンターに登録する
地域のお祭り、学校の文化祭、野外ステージ等の実行委員や運営事務所に連絡をする
ブログ、ホームページ、Facebook等の媒体を使って、活動の練習風景を掲載する
地元の商店街の振興事務所に問い合わせをする
地元の保育園、幼稚園、高齢者施設、障害者施設等に問い合わせをする

イベントに出たいと思ったら、上記の様に手段はいくつかあります。普段気付かず買い物している商店街でも、アイドルの卵が歌って踊るイベントが催されているのを見た事があります。まずは出来る事から始めてみましょう。とりあえず実績を作るという意味では、ボランティアで出演したい、というグループは施設等で本当に歓迎されます。

イベントの規模にもよりますが、イベント当日の様子は、企業のホームページやFacebook等に掲載され、そこでグループの名前をアピールする事にも繋がります。活動の場やコミュニティが広がれば、ただの趣味から出演料をもらうビジネスにまで発展するかもしれません。

私も必ず出演してくださった方には、当日の様子を撮影した写真データを出演者にあげたり、Facebookやホームページでも沢山掲載してアピールしました。また、老人ホームでの慰問という活動は、【社会貢献】という意味で、大きな財産になるのではないでしょうか。
そこにはお金では買えない価値があると私はそう感じます。

まとめ

65歳を過ぎたうちの母の習い事はフラダンスです。年に一度の発表会では、普段化粧をしない母が不慣れな手つきで化粧をし、ウィッグを着けて踊ります。母が健康で生き生きしていられるのは、フラダンスという趣味に自分の居場所があるからなんだと思います。

このサイトを読んで何か習い事を始めようと思う人や、習い事をしているけど何となく自分が楽しんでいるだけの人は、是非その特技を人前で披露し、沢山の人を喜ばせる、感動させる事に挑戦してみてください。披露するまでの準備は大変だと思いますが、いつもよりきっと大きなやりがいを感じられる事でしょう。