【食品サンプル】体験教室へ行ってきました
子供は皆大好き 食品サンプル
飲食店のショーケースに並ぶ食品サンプル。むき出しになっている店のサンプルは、必ず子供が触りますよね (笑) これって本物?って。どれもリアルで本当に美味しそうに並んでいます。普段から、段ボールやお菓子の空箱で工作をするのが大好きな息子を連れて、食品サンプル体験工房へ行ってきました。
場所 大和サンプル製作所
東京都豊島区上池袋4-18-2
体験できるメニューが豊富なんです
食品サンプルの王道と言えば、天ぷらにレタスを思い浮かべますが、うちの子供達は天ぷらには興味がなく、「作りたい~!」と言ってテンションが上がったメニューは、パフェでした。他にもメニューは沢山ありますが、中には年齢制限がある物もあるので、小さい子を連れて行かれる方は注意が必要です。
・天ぷらレタスセット 8歳~
・ラーメン 10歳~
・カレーライス 6歳~
・寿司キャンドル 10歳~
・チャーハン 10歳~
・リアルサイズパフェ 8歳~(ミニパフェは4歳~)
・タルト 6歳~
・カップケーキ 6歳~
上記の年齢制限があるようですが、「どうしてもこれがいい、兄弟で同じ物を作りたい」などの場合は、保護者やスタッフさんがお手伝いをする事で可能になる場合もあるようです。うちはこのメニューの中から、長男(8歳)が【リアルサイズパフェ】次男(4歳)が【ミニパフェ】を選びました。
すべてが初めての体験
リアルサイズパフェを作る長男は、何味のソースにするのか迷いながら決めていました。チョコ、メロン、イチゴ、ブルーハワイ、マンゴーと沢山種類がある中から、ブルーハワイを選択しました。
ソースの色が決まると、空っぽのグラスに青のゼラチンを入れた状態で、スタッフさんが持ってきてくれます。その上からバズーカ砲の様な機械でシリコンを入れていきます。これが子供にとっては、かなりの力作業になるので、スタッフさんがちゃんとフォローしてくれました。
ミニパフェの次男は説明を全く聞いていませんでしたが、ウニュ~と出てくるシリコンが面白かったようで、ほぼスタッフさんの力でしたが、無事にグラスにシリコンを入れる事が出来ました。
パフェの上に飾る具材も自由に選べるのですが、種類が豊富でどれもリアルに出来ており、時間をかけてじっくり選んでいました。フルーツやウエハース、プリンなど、パフェの上に飾ってあったら嬉しいな、という具を5つまで乗せる事が出来ます。
スタッフさんが商品用のサンプルを作る際、プロ目線で具を選ぶとすると、やはり色の配色や背の高さなど、美味しそうに見せるポイントを考慮するそうですが、ここでは基本的に子供自身が飾りたい物を自由に選び、オリジナルのパフェ作りを体験させてくれます。
世界に一つの個性的なパフェ
パフェの中央に高く盛られたソフトクリームを想像し、いよいよメインの作業へと進みます。グラスの淵に沿って外側からゆっくり丁寧に渦巻を描き、円の中心まできたら、最後に手を上に持ち上げると、ピンっと“つの”が立つそうです。
説明通りにゆっくりやると、ソフトクリームの綺麗な“らせん”が本当に美味しそうに仕上がりました。ここで高さのないつぶれたソフトクリームだと残念な見た目になってしまうかな、と私は見ていてハラハラしましたが、誰がやってもそんなに悲惨な結果にはならない様に上手くフォローしてくれ、本人たちも満足な様子。
続いてソフトクリームのシリコンが完全に乾く前に、具材を盛り付けていく仕上げの工程に入ります。私たちが普段目にする食品サンプルは、正面から見た時に一番綺麗に、そして美味しそうに見える様に工夫されており、ウエハースなどの高さがあるパーツは後ろの方へ、フルーツなどは前方へ配置することでバランスが良く見えるそうです。
気を付けなければならないのが、一度具材を置いたら“やり直しはしない方がいい”との事なので、慎重に慎重に場所を考えて具材を置いていきますが、言ってる傍から長男がウエハースの上下を間違えて差しちゃった(汗)と悲しそうです。
それでもやり直しはききません。いいんです、世界でたった一つのオリジナルのパフェですから。長男に負けず、次男はまたバランスなど何も考えずに好きな場所へ置いていくので、プリンやみかんがグラスからこぼれ落ちそうです。お店でこれが出てきたら完全NGな作品が出来上がりました(笑)
完成した作品はその場で持ち帰る事が可能ですが、完全にシリコンが固まるまでに丸一日程度時間がかかるそうで、帰り道にパフェが揺れて崩れたりしないように、テープで固定した状態で箱に入れてもらい、持ち帰りました。
人気爆発 予約でいっぱいの体験工房
私たち親子の他にもう一組同じ時間に体験をされているご家族がいましたが、午後は海外からのお客様で30名近くの予約が入っているとのお話でした。工房内には芸能人のサインやテレビ番組で放送された様子の写真などが沢山飾られており、人気の様子が伺えます。
ここ数年は日本が誇れる食品サンプル技術の向上に伴い、海外からの評価も高く、国際空港の日本のお土産部門では第一位を取得するほどだそうです。
食品サンプルの歴史を遡ると、昭和初期に誕生したのが始まりで、発祥の地は岐阜県の郡上八幡という場所だそうです。当時は楼(ロウ)を原材料に使用していましたが、太陽などの熱に弱いという欠点から、近年では耐久性のある合成樹脂による材料へと変化して、受け継がれているそうです。
子供でも体験できるなら、材料を揃えれば自分で作る事も可能なのでは?と思いがちですが、業界では「色出し7年」という言葉があるぐらい、食品の素材の色を作るまでには7年かかると言われているそうです。器用で繊細な日本人の、職人魂が込められた食品サンプルは、そう簡単に真似できる技術ではない、という事がわかりました。
まとめ
気になる体験のお値段ですが、作るメニューによって異なります。うちはリアルパフェが税込み2160円、ミニパフェが税込み1620円のお支払いをしました。千疋屋で季節のフルーツパフェが食べられそうなお値段でしたが、子供達の満足そうな表情が見られて、オリジナルの作品が思い出に残り、プライスレスな体験でした。
普段からおままごとが大好きなうちの兄弟は、100均で揃えたよくあるままごとの具材を切ったり煮たりして遊んでいますが、これでまた一つ一番リアルなアイテムが追加され、遊びの幅も広がる事でしょう。
気になる方は是非、足を運んでみて下さい。
大和サンプル製作所 第3工房
東京都豊島区上池袋4-18-2
参考URL 食品サンプル体験教室