どっちの勘違い?返ってこない月謝料
うちの姉妹が小学4年生、2年生の頃のことです。二人とも女の子なので字が綺麗な方がいいと思い、家の近くの【習字教室】に通わせていました。その教室は、親である私も子供の頃お世話になっていて、ずっと同じ先生が指導されていたので長年のキャリアと信頼があり、自分の子供達も通わせました。
20年ほどのブランクがあるにも関わらず、先生は私のことを名前まで覚えてくださっていて、とても嬉しかった事を覚えています。当時おじさんだった先生は、おじいさんになっていました。その教室は基本的に週1回で、第3週までは毛筆、第4週は硬筆と決まっていて、どちらもしっかりと丁寧に指導してもらい、うちの子供達の字も随分上達できたと思っています。
教室はほとんどが子供ですが、数人大人も習いにくるような感じでした。近所から通う子ばっかりなので、自分で自転車で来るか、車で送り迎えしても入り口で子供を降ろしてすぐ帰る人ばかりでした。なので親同士の面倒な関りは全くありません。
野球やサッカーでは当番だったり、親の関わりが多くありますが、その点習字教室はとても気楽に通わせられる習い事だと思います。
通わせていた教室は、集会所を借りているような小さな教室だったので、毎月の月謝も銀行引き落としなどではなく、直接手渡しをする昔からの習慣が残っているところでした。
その場合は、月謝の金額をぴったりお釣りのないようにして、封筒に入れるのが一般的に常識だと思います。実際私も毎月二人分の月謝を、別々の封筒にお釣りのないように手渡していました。
緊急で支払った多めの月謝 お釣りの行方は
ところがある時、月末まで月謝を忘れていて、どうしても今日渡さなくてはいけない時がありました。月謝が一人3000円だったので、一万円ずつ封筒に入れて子どもに手渡しました。
当然お釣りが一人7000円返ってくる計算だったのですが、一人分はきちんと7000円返ってきましたが、もう一人分は3000円しか入っていません。きっと五千円札と千円札を間違えたんだと思います。
お釣りの確認をしたのが家に帰ってからだったので、もう一度教室に行って確認するのも面倒だったし、次の週に確認すればいいやと軽く考えていました。それが間違いだったと気づいたのは次の週の事です。
先生に確認しましたが、ノートに手書きで月謝を払った日付は書いてあるものの、それ以上は確認のしようがありませんでした。先生は確かに7000円返したと言うし、でも実際は3000円しか返ってきてないのです。
このケースの場合、大きな教室や本部がある様な団体だと、そちらで対応してくれると思いますが、何といっても町の小さな教室で、相手は長年信頼してきたおじいさん先生。結局は泣き寝入りするしかありませんでした。
4000円がとても勿体なかったのですが、手渡しの月謝はお釣りのないようにきちんと入れないと、トラブルになる事がある、という経験をさせてもらった勉強料として、何とか納得しました。その事があってから、月謝は必ずお釣りのないようにして手渡しています。