習い事がある生活

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まるで権力社会 ピアノ教室にもボスママの圧力


私の娘が小学校6年生だった時のこと。幼いころからピアノを習わせていたのですが、引っ越しをして住まいが変わったため、近所の個人の先生が開いているピアノ教室に通わせることになりました。

教え方が上手な先生のようで、娘も週1回のピアノ教室を楽しみに練習していました。また同じ小学校に通っている友達もそのピアノ教室の生徒さんだったので、お母さん方と学校で顔を合わす機会も。

同じクラスではなかったのですが、次第に親同士が親しくなり、ピアノ教室を通して数人のお母さん方とママ友として付き合うようになりました。

事件が起きたのは、年に1回開催される発表会のこと。そのピアノ教室には幼児から高校生まで、30人以上の生徒が通っていました。ピアノの発表会は、それぞれが1~2曲ほどの演奏を発表します。

娘はその教室の初めての発表会にワクワクし、頑張って練習をすると意気込んでいました。発表する曲は、先生が子どもの希望と能力に応じて決定して下さいます。娘は「こんな感じの曲を弾きたい」と相談し、大好きな曲に決まったと大喜びしていました。

ところが曲が決定してから翌々週のレッスンの際に、先生に「別の曲にしましょう」と言われて突然曲が変わったとのこと。もう娘はかなり練習を進めていたのですが、それを聞いた私は「決めてみたものの、実力不足なのか娘に合わない曲だったのかな」程度にしか感じていませんでした。

娘は以前の曲に未練がありしばらく落ち込んでいましたが、発表会まで時間もないので気持ちを切り替えて新しい曲の練習に取り組むようになりました。

しかし、驚いたのは発表会のプログラムができあがってきたものを見た瞬間。もともと私の娘が演奏するはずだった曲は、同じ学校の同学年の女の子の演奏曲になっていました。その子の親はママ友だったのですが、ママ友の中でも権力があって経済的にも裕福な家庭の主婦。

いわゆるボスママ的存在です。先生がうちの娘よりも「その子の方が演奏するのにふさわしい」と思って曲を変更したのなら納得できるのですが、胸騒ぎがして気持ちにおさまりがつきません。

娘も「どうして○○ちゃんがこの曲を弾くの?」と納得できない様子。発表会後に先生にそれとなく聞いてみると、その子の母親から「この曲を弾かせたい」と強い要望があったそう。他のママ友からも聞いたところ、先生がもう演奏者が決まっていることを伝えても、「この曲でなければ発表会には出ない」と抗議したとか。

そんな部分にまでボスママの権力が及ぶのかと先生にも幻滅し、信頼感を失ってしまいました。その後娘はそのピアノ教室をやめて、別の教室に通って意欲的に練習しています。何とも親のエゴを感じるトラブルでした。