キッズマネースクールが人気の理由
キッズマネースクールをご存知ですか
以前から子供にお金の大切さを教えたいと思い、情報を調べていたところ、【キッズマネースクール】 という存在を知りました。きっかけはFacebookの広告を目にしたことですが、セミナーを通して「親への感謝」「働くことの楽しさ」「将来自分がなりたい職業」について楽しく学ぼうという、親子参加型のセミナーです。お金の存在価値について、お金のプロと一緒に体験しながら教えてもらえるので、これは子供の心に響くのではないか、と思い家族全員で参加しました。
キッズマネースクールに行ってきました
場所:大手センタービル21F 会議室
持ち物:色鉛筆、筆記用具
参加費用:子供一人につき1000円
会議室に入ると前の席に子供達、後ろの席に保護者という配置でイスに座ります。小2の長男と4歳の次男は、ワクワクというよりも何故ここに連れて来られたんだろう?という表情で座っていました(笑)
まずは、お金についての勉強が始まりますが、昔は紙幣という形ではなく、物と物を交換して欲しい物を手に入れていたというお話を聞きました。貝殻や塩とお米を交換していたという事実に驚く様子の子供たち。歴史に触れながら、子供たちの反応にユーモアで返す講師のお話を、飽きずに真剣に聞いています。
時代が進むにつれ通貨が導入され、お金で物を買う様になったという所で、実際に使われていたという昔の小判の現物が登場しました。子供一人一人が順番に直接触らせて頂き、子供たちも前のめりで興味深々な様子です。
今の価値に換算するとその小判一枚で約20万円にもなるそうで、『ポケットに入れて持ち帰らないでね~』と、先生もそこは必死で訴えかけていました(笑)
ウサギと亀から学ぶこととは
この登場人物と言えば、昔からウサギがお調子者の怠け者、亀が真面目で努力家という設定ですが、今回は講師がウサギと亀になり、パン屋さんを開くという劇で子供たちに大切なことを伝えてくれました。
怠け者のうさぎはパン屋さんの開店準備をする際、適当に商品を並べ接客が面倒だから「買いたい人は声をかけてね」という看板を出し、裏で昼寝をしています。一方で亀は一生懸命パンをこねて、綺麗に商品を並べ、大きな声を出し必死でパンを売りました。
その結果、亀のパン屋は全ての商品を売り切り、ウサギのパン屋は一つも売れなかった。という物語でしたが、子供たちにウサギと亀の違いは何か?どうしてウサギのパン屋は売れなかったのかを考えさせます。
売っている商品は全く同じ物なのに、ここのお店からは買いたくないという理由が明確になったところで、今度は実際にお店屋さんになって、子供達が体験をします。
「おもちゃ屋さん」「パン屋さん」「お花屋さん」「おうち屋さん」「お菓子屋さん」「洋服屋さん」の中から好きなお店を選び、商品作りから接客、お金の収支計算までを子供自身が行うというワークになっています。
商品を一つ一つ心をこめて丁寧に作り、自分で値段をつけてお客さんに売る、こんな本格的なお店屋さんごっこを体験するのは初めてです。4歳の次男に限ってはちゃんと丁寧に色を塗れるのだろうか?恥ずかしがりやだから「いらっしゃいませ」が言えるのだろうか?と、そんな不安を抱えたまま、子供達はお店の準備をする為、別の部屋へと移動していく姿を見守りました。
今なぜ子供にマネー教育が必要なのか
時代と共に、私たちを取り巻く環境が変化する中で、今までの様に両親から受け継いだ金銭感覚を子供に教えていたのでは、未来を担う子供にとって生きにくい世の中になるといいます。先進国でお金の義務教育がないのは日本だけ、という事実はご存知でしょうか。
3歳~8歳ぐらいまでの日常体験が潜在意識として脳にすりこまれ、その子の人格を作ると言っても過言ではないぐらい大事な時期に、子供にお金の管理をさせなかったり、お金の価値を教育しないのは、子どもにとって非常に悪影響であると講師の方は言います。
特に電子マネー化がどんどん進む現代で、現金に触って「自分のお金が増えた、減った」を経験させる事は、今しか出来ないのではないでしょうか。このまま我が子が大人になった頃には、現金で買い物するお店は無くなり、お金が減っている感覚に気付かないまま、若くして自己破産に陥るなんてことにもなり兼ねません。
そこで、小さいうちからお金の管理をすることを教えて、失敗する前に止めるのではなく、失敗を恐れず体験させる事が大事なんだそうです。あとでもっと欲しいものが出てきて失敗した、と感じることが子どもにとって一番の学びになるんですね。
また、親も気を付けなければならないのが、お金に対してネガティブな発想はしないということ。気付けばお金の心配をしていたり、それを無意識に言葉にして発していたら、親の背中を見て育つ我が子に、ネガティブなイメージが潜在意識としてすりこまれてしまうからです。
気付けばやっていないですか?
①うちは貧乏だから買えないと言う
②お金を使うことに罪悪感を感じてしまう
③お金は汚いから触った後は手を洗いなさいと言う
④お金持ちは悪いことをしていると思う
③に関しては、つい言ってしまいますが、『お金は沢山の人の手に渡っているから汚いんだよ』と言い方を変えてあげた方がいいそうです。なぜなら、お金自体が汚いというイメージがついてしまい、お金に対してネガティブになり、将来は稼ぐことを恐れて、自分の価値を下げ、自分の評価を受け取れなくなってしまう人間になりかねません。
今すぐ実践 プロに学ぶおこづかいのルール
では、実際にどのようにして子供にお金の管理をさせたらよいのか。おこづかいをあげる際の注意点などを詳しく聞いてきました。
☆おこづかいを与える時期
お金の概念がついた時
(物をお金で買うということを知ったとき)
☆おこづかいを定額制にする
家族で話し合った金額を決まった日に支給する
メリット お金の管理を学ぶことが出来る
デメリット 親の言う事をきかなくてももらえる
☆おこづかいを報酬制にする
家族で話し合った約束を守れたら支給する(ただし月にいくらまでと上限を決める)
メリット お金は仕事の対価だということが分かる
デメリット 約束が厳しすぎると嫌になって継続しない、頼み事をする度にいくらくれるの?と聞いてくる
講師のお勧めは両方の制度を取り入れることだそうです。そして制度を決めたらきちんと守れるように親子で【契約書】を交わし書面にします。また、おこづかい【計画表】を作り、何にいくら使ったという過去の記録ではなく、これから先、何にいくら使いたいという未来の計画を立てることで、我慢することを覚えます。
欲しい物が見つかったら計画を立て、目標額に到達するように自分でお手伝いを見つけ自分で交渉させてもいいかもしれません。今まではおねだりすれば買ってもらえた物も、自分で努力しなければ手に入らないということを学ぶでしょう。
おこづかい制度を取り入れる際には、親がおおらかに子供と向き合い、結果ではなく頑張ったプロセスで評価してあげることが一番大切なんだそうです。また、貯まったお金は自分の為に使うだけでなく、お世話になった人や大事な家族の為に使うことの素晴らしさも同時に教えていけたらいいですね。自分のお金は減ったけど、その分誰かが喜んでくれて嬉しいと感じるようになります。
子供店長 付加価値を売る
しばらくして、お店屋さんに買い物に行く時間がやってきました。子供達はさっきの亀に習い、大きな声で「いらっしゃいませ~」とお客さんを呼び込みます。お店によって、あっちのお菓子屋さんでは100円の値段がついていたクッキーが、こっちのお店では1000円という高額で売られていました。
子供達は付加価値が増すように工夫をして、目の前にいるお客さんにどうやったら買ってもらえるかを考えます。我が家は兄弟一緒に「おうち屋さん」になってドアやキッチン、お風呂にトイレなどを売っていました。
お釣りの計算では頭が「?」になっていましたが、そこは笑顔で乗り切り、恥ずかしがりやの次男をお兄ちゃんがフォローしながら、なんとか商品を全て売り切ることが出来ました。最後に収支を計算して、お金が増えたことを知ると、頑張ってよかった~と皆が笑顔になりました。
物を売った側はお客様に、買ってくれて「ありがとう」
物を買った側もお店屋さんに、素敵な商品を売ってくれて「ありがとう」
お金とは「ありがとう」を交換するものなんだ、ということを実体験を通してしっかり学ぶことが出来ました。
まとめ
一生懸命頑張った子供達、泣き出すような子は一人も居なく皆が興味を持って、楽しんで参加していました。セミナー最後には一人一人名前を呼ばれて、給料袋を手渡されました。どの子も優越感に浸っており、一生懸命働いてお給料をもらうということを体験できました。
普段から物事を親の物差しで計り、「まだ早いのではないか?」といってブレーキをかけ、体験させないのではなく、どんどん失敗させて経験値を重ねることが子供にとって一番の教育になるのだと学びました。これからは、子供に正しい知識と健全なお金の意識をもつことを教えていきたいと思います。そして「ありがとう」を沢山言える子に育ってもらいたいと願います。
この日のセミナーもあっという間に満員になるほど、人気の理由がよく分かりました。是非、親子揃って 【キッズマネーセミナー】にご参加してみてはいかかでしょうか。