スポ少事件簿、コーヒーを間違えただけで起こった悲劇
41歳主婦です。子どもは8歳でスポーツ少年団に入っています。入団したのは1年生からで、本人のやりたいという強い希望でやらせました。しかし、よくあるお茶当番でその事件は起こりました・・・。
夏はお茶5リットルのほかに、アイスコーヒーを水筒5本分用意します。冬もお茶少しとホットコーヒーを作るためのお湯を、水筒5本分用意します。これはコーチや監督に入れる分です。練習を見学する保護者たちにも、その日見学する保護者自身が入れます。
コーヒーの好みは全て把握しなさい
コーヒーはブラックが好きな人、ガムシロップだけ入れる人、ミルクもガムシロップも入れる人など紙に書いてありますが、これを全て覚えなければいけなかったので、入部したときは大変なところに入ってしまったと思いました。
でも顔と名前を覚えるきっかけになるから、とプラスに考えて当番は責任を持って担当しました。これは入団して間もなく気が付いたのですが、いつも見学する親は決まっていて、見学に来ない親は本当に来ません。お茶の用意を置いて逃げるように学校から去っていきます。練習が終わったころにコーヒーなどを引き上げに来ます。
何となくその親の気持ちが分かるので、私は気にしませんでしたが、普段見学に来ないところの子がキャプテンとなり、そうするとその親も見学に来ないわけにはいかなくなり・・・。
悲劇の事件が起こった
初めのころはその親も、各人のコーヒーの好みを覚えようと必死に頑張っていました。私もまだ入ったばかりだったのでその人とよく二人でコーヒーやお茶を入れ、彼女はシングルマザーで頑張っている事を知りました。
しかしある日、娘が発熱のため私は練習を休みましたが、彼女の入れたブラックのコーヒーが、ブラック嫌いのナンバー2ボスママのところに行ってしまうという悲劇が起こりました。
彼女から数名介してナンバー2ボスママにコーヒーが渡ってしまったので彼女のせいではないと思うのですが、それをきっかけにナンバー1ボスママも加わり、彼女へのヒソヒソ悪口が始まりました。
許されないミス
ボスママを筆頭に普段見学に来ないからコーヒーを間違えるのだとか、キャプテンの母の自覚が足りないとか、そんな長い爪でよく見学にくるよね、などなど悪口は止まりません。
監督からの指示はキャプテンの母である彼女に伝えられるのですが、誰も言うことを聞かなくなり、試合のときも人数確認などしなければなりませんが誰も手伝いません。私は別の担当でその場にはいませんでしたが、お茶を飲みにベンチに戻ると、そんなイジメの様な光景が当たり前にありました。
結局彼女はキャプテンの母でしたが、見学には来なくなり以前のようにコーヒーを届けて逃げるように帰るスタイルに戻りました。そして再婚を機に引っ越すことになり県外へ。子供は少年団を辞めなければならないので残念がっていましたが、彼女のほっとした顔は忘れられません。