習い事がある生活

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一度死んでも、音楽は立ち上がらせてくれる


34歳男性、現在はフリーライター見習い、兼専業主夫をしています。
私は学生時代からバスケットボール一筋で、まさか自分がこの道に入るなんて夢にも思わなかったボイストレーニングが人生を変えてくれました。

業界大手企業に就職するがストレスから病に

ストレートに大学を卒業し、業界大手だった企業に就職、一見すると順調な人生のレールに乗っていましたが、初めての土地に慣れない社会人生活のストレスからうつ病を患い、半年でドロップアウトすることとなりました。地元に帰って療養しましたが、最初の1ヶ月間は起き上がる気力すら無く、ほぼ寝たきりのまま、ただ時間が過ぎていくだけの廃人でした。

そんな中、市内に大きなボーカルスクールが開校するとインターネットで知りました。
幼少からバスケ一筋ではあったものの、実は合唱コンクール時のピアノ伴奏や、当時流行っていたアカペラに憧れがありました。しかし両親が公務員、しかも大学まで行かせてもらった手前、音楽をやりたいと言い出せないまま、サラリーマンとして生きることに疑問を抱きつつ、流れで就職していた節はありました。

寝たきりの無気力な生活でどん底を味わった、今までの自分はもう死んだのだから、これからは第二の人生。どうせなら今までやりたかったけどできなかったことをやってやろうと決意した結果、開校と同時に入学をして第一期生となりました。

音楽との出会いで暗闇からのし上がる

私が通うスクールの費用は、コースやレッスン回数、楽器レッスンの有無によりますが、月4回のレッスンで月謝15000円コースを選び、専用のブースでボーカルインストラクターとマンツーマンでのレッスンを受けています。楽器は独学で学んでいますが教室には防音ブースが複数有り、ピアノ、ベース、エレキギター、エレアコは無料で借りられて、いつでも空きブースで練習することができます。

ボイストレーニングの基礎を学ぶ中で、歌うことや楽器に触れることに興味を持つだけでなく、自分がこれまで経験してきたことや、同じように精神病で苦しんでいる人にメッセージを届けたいを思うようになり、入学1ヶ月で作詞を始めました。曲がたまっていくと今度は自分で楽器を弾いて歌いたい思いから、教室にあったピアノを独学で練習し始め、更に作曲まで開始。

オリジナル曲が1つできると、その1曲だけを延々と歌うためだけに路上ライブを敢行し、もっと自分の想いを届けたい一心から本格的な音楽活動へ発展しました。鍵盤弾き語りシンガーソングライターとしての楽しさ、創作活動の楽しさ、音楽活動で経験したこと、出会った人、辛かったこと、嬉しかったこと、涙を流したこと。本当にうつ病だったのかと疑うほど活発になり、見る見る病気を克服し、周りからは音楽を始めてから明るくなったといわれるほどになりました。

あの時ボイストレーニングに通わなかったら、作詞を始めていなかったら、ピアノを始めていなかったら、きっと今でもうつ病を克服できず、人生を諦めていたかも知れません。一度死んだ自分を立ち上がらせてくれた音楽はこれからもずっと続けていきたいと思っています。