習い事がある生活

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不登校でも堂々と習い事をするべき


私の娘は、9歳の時に学校の友達だった女の子と、ちょっとしたことでトラブルになり、「お腹が痛い」と休むようになりました。現在11歳になりましたが、今もずっと学校には行けていません。こんな些細な事で娘の人生の歯車が狂ってしまう事になるなんて、夢にも思いませんでした。

当初は先生に相談したり、本人と話し合ったりして対応していましたが、あまり良い結果が出ず悩んだ末、本人が「行きたい」と思う気持ちになるまで、心の充電をするつもりで結果的に不登校という選択をとることにしました。

そんな状況の中でも、ピアノの個人レッスンにはずっと通わせています。習い事を続けている理由は主に二つあるのですが、一つ目は小さいころから続けている習い事だからです。小学校入学当初にピアノを習い始め、先生との信頼関係が築けている環境であることが、継続出来ている大きな理由となっています。子供は挫折することなく楽しく通っていて、自分の居場所がある事に安心しているのだと思います。

二つ目は家とは違う環境をいくつか用意してあげたいと思ったからです。不登校になってしまうと、子供の世界が家だけになってしまうことも珍しくありません。特に地方に住んでいるとフリースクールなどもないので、習い事が社会との大切な繋がりの場になります。

勉強の遅れよりも何よりも親として恐いのが、不登校から引きこもりになってしまうことです。習い事を通して社会との繋がりを失わないことで、いつでも学校に戻れるような気持ちを与えてあげたいと考えています。

このような状況ですから、ピアノの習い事をしているとメリットが沢山あると実感しています。まず子供本人が楽しんで通っているのは勿論ですが、ピアノのレッスンが終わると清々しい顔で帰ってきます。達成感を感じているのだと思いますが、この顔を見るととても嬉しく思います。

そして何よりレッスンを受けることで、本人が自信を取り戻しているようです。不登校になってしまうと、親だけではなく子供も焦りと自信を喪失するようで、それを回復する意味でも、習い事は十分な役割を果たしてくれています。

不登校になってしまってから、新しい習い事を始めるとなると勇気が必要かもしれません。ですが、そのような状況でも私は娘の望む事なら、チャレンジさせたと思います。「学校に行っていないから」と後ろめたさを感じ、あらゆる事に消極的になる必要はどこにもないのです。

同じように不登校の子を持つ親御さんに伝えたいことは、習い事には是非チャレンジさせてあげて欲しいということです。一つのことを達成すると自信に繋がりますし、新しい扉も開けてきます。不登校という言葉に囚われず、どんどん外に出ていくことで刺激を受けて、問題解決の光が見えてくるかもしれませんね。