子供に人気の習い事はやっぱり○○だった
プログラミングやロボット教室、ユーチューバーアカデミーなど、時代の変化を象徴させるごとく、子供の習い事も勢いよく変化をとげていますが、いつの時代も人気が衰えることなく、みんなが通っている習い事ってあるのでしょうか?
昔も今も人気の習い事って?
ミキハウス子育て総研『通わせてますか?習い事』の調査結果をもとに、長年男女ともに不動の人気を誇る習い事TOP5をご紹介します。
『通っている習い事』男女別調査ランキングは以下の様な結果が出ました。
2018年度 調査期間(2018.10.11~2018.10.17)
●男の子
1位 スイミング
2位 英語・英会話
3位 学習塾
4位 習字
5位 くもん・サッカー
●女の子
1位 スイミング
2位 ピアノ
3位 英語・英会話
4位 学習塾
5位 体育・体操
やっぱり人気の習い事1位は誰もが納得のスイミングでした。男女ともに早い子では0歳からベビースイミングで水に慣れさせるご家庭もあれば、親が付き添わなくていいオムツが外れた3歳前後で習わせるご家庭も多いようです。
では、過去に遡って2009年のランキングを見てみると、下記の様な結果だったことが分かりました。
2009年度 調査期間 (2009.10.29~2009.11.04)
●男の子トップ5
1位 スイミング
2位 サッカー
3位 英語
4位 幼児教室
5位 体育・体操
●女の子トップ5
1位 ピアノ
2位 スイミング
3位 英語・英会話
4位 体育・体操
5位 くもん
2009年の他にも、調査をする度に必ず人気上位をキープしているのが、スイミングです。いつの時代も男女共に“スイミングに通わせている家庭が多い”という結果がお分かり頂けたかと思います。
引用: ミキハウス子育て総研『通わせてますか?習い事』調査結果より
みんながスイミングを習わせたい理由
なぜいつの時代も皆スイミングを習わせるのか。将来は水泳でオリンピック代表選手になってもらいたいから?お風呂に入るのも嫌がるほど水嫌いの子供に、水に慣れてもらいたい目的で、など理由は様々なようです。
今回は現役スイミングインストラクター監修のもと、スイミングにはどの様なメリットがあるのか、を聞いてきました。
Q1『スイミングにおけるメリットは何ですか?』
・水泳は全身運動である
利き腕、利き足関係なくバランスよく全身をつかうので、重点的にどこかの部位に負担がかかる事が少なく、全身を鍛えられるスポーツです
・ケガのリスクが少ない
水に守られている分、地上で行うスポーツに比べると、転倒などによる骨折等のケガのリスクは極めて低いでしょう
・風邪をひきにくくなる
医学的根拠は分からないですが、長年のコーチ生活の中で、風邪をひきにくくなったというご家族の意見を聞くことが多いです
・習っている子といない子では泳ぎ方の違いが一目瞭然
親が教えて何となく自己流で泳げるような子もいますが、ノウハウをもったプロに教わるのとでは比べものにならない程差が明らかです
Q2『あえてあげるならデメリットと感じる事は?』
・プールが無いと練習ができない
・水泳だけ習っていてもスポーツ万能になることはない。球技が下手、足が遅いのは水泳では補えない
・10歳ぐらいまでに平泳ぎのキックが習得できない子は、競泳選手のように泳げることは不可能に近い(平泳ぎに重要な股関節、膝、足首の可動は、小さいうちに習得しないと、なかなか難しい)
Q3『上達する子の特徴を教えてください』
水が好きすぎて先生の言うことを聞かない子(笑)イヤイヤ通っている子より明らかに上達するスピードが速いです
Q4『いつから始めるのがいいんですか?』
早ければ早い方がいいですが、本人が興味をもったときが、ベストなタイミングではないでしょうか
Q5『スイミングスクールが多すぎてどこがいいのか選べないのが悩みです』
現在は大手企業があちこちでスクールを展開している中、新規参入が難しい業界のため、スイミングスクールだけを長年運営していて、生き残っている所であれば信頼できます
泳げる人と泳げない人 大人になってどう影響するか
スイミングは沢山のメリットがあり、長年人気が続く理由もよくわかりました。では、スイミングに通って泳げるようになった人と、スイミングには通わずに泳げないでいた人。将来、何か影響があるのでしょうか?
【友達や恋人とプールに行くとき、困らない】
一通りの泳ぎをマスターしてプールに行くのと、全く泳ぎ方を知らずにプールに遊びに行くのとでは、心の余裕が違います。自立した子供が友達同士でプールに行く際、皆がウォータースライダーを楽しむ中、泳ぎに自信がない子は、最後にドボンと飛び込んだ後にパニックに陥ります。足がつかずに生きるか死ぬかの恐怖を味わうことになるかもしれません。
子供の頃スイミングを習っていたという彼女が、スイス~イと綺麗なフォームで泳ぐのを横目に、自己流で泳ぐ彼氏。フォームがバラバラなので体力を無駄に消耗し、競争しても彼女に勝てないという、最悪な状況が待っています。
【体育会系の進路にいくなら水泳はつきもの】
記録的な猛暑が続いた2018年の夏は、熱中症対策として野球部やサッカー部が朝練のランニング代わりにプールで泳いだというニュースが記憶に新しいですが、そんな時も「自分は野球一筋だったので泳げません」という甘えは通用しません。
また、体育系の専門学校では必須といってもいいぐらい水泳の授業があります。幼児体育やトレーナーコースを選択した人も、水泳のノルマをクリアしなければ留年という世界でした。スイミングを習ったことがなかった人は、ここで初めて四泳法を自力で習得し、タイムを縮めるのに必死な想いでした。子供の頃に習っていたらこんなに苦労はしなかったのにな、と本気で後悔しました。
【世界観が変わるマリンスポーツを楽しめる】
深い海の底に潜ってみたい!そこから見える景色はどんな世界なんだろう?と一度は誰もが憧れるマリンスポーツ。最近は趣味でやっている人もとても多いですよね。そのアクティビティも種類が豊富で、どれも魅力的です。
ダイビングやシュノーケリングなどのあらゆるマリンスポーツは、泳げない人でも挑戦することはできますが、ライセンスを取得するとなった場合、やはりある程度の泳力が必要になってきます。常に危険と隣合わせのスポーツなので、いざとなったときは自分の身を守る手段として、泳ぐ知識があった方が断然有利といえるでしょう。
まとめ
泳げるようになったらメリットは沢山あるので、泳げるに越したことはない、というのが一般的な意見で、何か始めるならとりあえずスイミングは習わせる、という流れになるのかもしれませんね。
今も昔も人気の習い事はスイミング、という結果には納得です。月に1万円程度の投資で泳法を習得したら一生ものです。趣味の幅が広がるだけでなく、水の中では命の安全も守ってくれる技術と言っても過言ではないでしょう。