字が綺麗であるということ
私の息子の年齢は8歳になります。7歳の頃から習字を習わせており、スクール名は日本習字という所です。習字を習わせたのは小学生に上がる際、テストや普段の勉強において、先生や友達が息子の字を見た時に、【読みやすいと思われたほうが得】であると思ったからです。
これは私自身の経験ですが、私は書道を習っていて字は綺麗でしたので、いつも字が綺麗なことを褒められていました。一方で、字が汚い周囲の子は、先生から疎まれていた気がします。字が読みにくいと、先生は字を修正しないといけないし、テストでは汚なすぎてどう判断してよいか分からないという問題もあります。
字を読むのに時間が掛かり、テストの評価を下すのに時間を浪費するので、解読不明な字は、本人が正しく書いたつもりでも、マルをもらえない可能性もあります。小学生はマークシート方式ではないので、自分で字を書いて評価をもらいます。その際、綺麗な字のほうが得をするということは、過去の経験からも自信をもって言えます。
習字を習うメリットは他にもあり、月謝制ですが、他の習い事と比べると格段に安いです。月に4回、月謝は3000円で鉛筆と筆の両方を教えてもらえます。自分で書いた作品を展示会で展示をする際も、出品料は月謝の中に含まれているため、別途徴収されることはありません。習字に使用する道具は購入しないといけませんが、指定はありませんので、子供用の書道セット、5000円くらいのものがあれば十分です。
習字を学ぶことで息子の字が綺麗になるのはもちろんのこと、小学校でも書道の授業があり、書いた作品を校内に展示する際、代表作品として選ばれることもあります。これは本人の自信にも繋がり、大きなメリットの一つです。
字が綺麗に書けるようになるというだけの習い事ですが、これが案外、大抵の人はクセが強い字だったり、読みにくい字ですので、習っている人といない人では一目瞭然なほど差が出ます。
学校で漢字のテストをした後に、先生から字に対してのコメントがあり、汚い字の人は指導を受けるのですが、習い始めてから息子が指導を受けたことは一度もありません。
サッカーやピアノ、ダンスなど、習う事で人前に出て目立つメリットがあるものと比べると、字が綺麗になるというだけの習字は地味ですが、綺麗な字を書けることで、相手にとっても、良い印象を与えます。
字が汚い人と一緒に仕事をする際は、読みにくい文字だと解読するのに時間が掛かり、大事な引継ぎメモなども読む気を失ってしまいます。初対面の人とも、字が汚いというだけで印象が悪くなってしまいます。そうならないためにも、息子には子供の頃から綺麗な字を書くことを身につけてほしいのです。
現在は高校や大学に入るとマークシートになり、大人になってもパソコンで仕事をするので、字を書く機会が減ってくるかもしれませんが、結婚式やイベント会場への入場の際、未だに字を書くこともあります。そういった際、息子に恥をかいてほしくないという願いもあり、今後も続けさせるつもりです。