決められた範囲内の金額を計画的に使うことを意識させる/高校1年生
私と妻、そして高校一年生の息子の三人家族です。
息子が中学に上がってから現在に至るまで実施しているルールは、
というものです。
このルールを開始した当初は、月末になると「お小遣いが足りない」とよくこぼしていましたが、今ではある程度計画的にやりくりできるようになったようです。お小遣いの金額は、今は5,000円/月です。他の家庭と比較したことは無いので、それが多いのか少ないのかはわかりません。そのお小遣いの使用目的は、ほとんどコンビニなどでの飲食費のようなので、極端に足りていない、ということは無さそうです。
日々の飲食費用を除く生活費、例えば洋服や部活の道具の購入、映画を見に行ったり友人と遠出するようなときは、その理由と必要金額を聞いたうえで、別途お金を渡しています。月曜日を除くほとんど毎日、部活に明け暮れていますので、飲食代以外に遊興費が必要になることはほとんどありません。お金を使う時間が日々の生活の中にあまりないので、生活必需品以外の出費は微々たるものです。
また、毎年のお年玉や、おじいちゃん・おばあちゃんから時々もらうお小遣いについては、妻が預かって管理しています。「Jリーグ観戦に行きたい」とか「友達と海へ行きたい」「サッカーのスパイクを買いたい」というような時には、その貯金から出金しています。
決められた月額5,000円+臨時の出費は都度支給、という形をとっていますので、普段は余分なお金を持ち歩いていません。そのためか、本人がたまたましっかりしているためか、ジュース代程度であっても友達同士の貸し借りはしていないようです。
よってお金にまつわるトラブルに遭遇したことも未だありません。稀に、「ちょっと小遣いが足りなくなった」と月末に飲食費を私にこっそりとせがんでくることはありますが、いつもではないので、私も妻に内緒で少額の小遣いを渡しています。
働いて収入を得る大変さを子供なりに理解してきた
我が家は共働きの為、妻も仕事をしています。早朝から食事や弁当の準備、洗濯、掃除などと忙しく動き回ってくれています。そんな姿を見てか、息子なりに「働くということ=お金を稼ぐということ」は大変なことなのだな、と理解しているようです。
何かを買うときには、「こっちのほうが安いからこれでいいよ」と中学三年生ころから意見を言うようになりました。息子なりに節約の意識があるんだなと感動したことを覚えています。
ルールを決めて子供にお金の使い方を指導することは非常に大切なことです。好きなものを好きなだけ、好きな時に買う、というのは、物的な欲望を一時的に満たすだけで、本人の自己形成にとっては「損」をしていると考えています。
勤労の重要性と厳しさ、そこから得た対価の計画的な使用方法、そして何かを我慢するという自己コントロールに至るまで幅広く学ぶことができるように、「お金のルール」は子供の教育にとって欠かす事はできません。