私の人生を大きく変えた!手話との出会い
私は33歳の女性で現在は福祉施設で勤務をしています。二人の子供を育てる主婦でもあります。もともと普通の主婦で、結婚後は事務のパートをしていました。このまま子供を産んで育てて平凡な人生を送るだろうと思っていた私の人生の転機は、手話との出会いでした。
きっかけは地域のサークル活動
子供が小学校に入学し、自分の手を少しづつ離れていくことに寂しさを感じていた頃、近所の人から一緒に手話を習わないかと誘われました。地域の手話サークルに通っているけれど、メンバーを募集しているので暇そうな私に声をかけてくれたそうです。事務のパートは午前中のみでしたし、サークル会場も近く時間も午後からとのことだったので、習い事気分でサークルに参加することにしました。
正直、それまで手話はもちろん障害がある人との関わりもほとんどなく生きてきたので、手話がどんなものかもわからずに参加しました。当初サークルで手話を教えてくれる講師が聴覚障害がある人だと知った時はとても戸惑いました。今、考えれば手話は聴覚障がい者の言語なので、聴覚障がい者が講師でも何の不思議もありませんが、その当時は障がいがある人とどのように接すれば良いのかわからなかったのです。
そんな戸惑いの中、超初心者の私にサークルの人たちはとてもやさしく、初歩的なことから何でも教えてくれました。仕事以外は家に閉じこもりがちだった私が、手話関連のイベントや障がい者のイベントにも積極的に参加するようになり障がい者福祉という分野があることを知りました。
手話がきっかけで転職
手話を学ぶうちに、段々と手話に関する資格を取得したいと考えるようになり、サークルだけでなく、試験対策のために手話教室にも通うようになりました。月謝は3,000円で週に一回受講しています。もともと、手話サークルにいた方が個人的に開講した講座で、サークルでの活動より実践的で試験に適応した内容になっています。小人数制なので、しっかりと学べるところが気に入って現在も受講を続けています。
手話がきっかけで聴覚障がい者以外の障がいを持つ人にもたくさん出会いました。そして、彼らを支援する側になりたいと考えるようになって、思い切って転職もしました。どちらかと言えば、引っ込み思案な私のこの行動に、夫をはじめ友人や家族も驚いていました。
手話を学ぶことで、手話通訳士という新たな夢ができました。また、社会福祉士などの福祉に関連する資格も目指したいと考えています。30歳を超えて、目指したい夢ができたことは本当にありがたいことだと思います。手話通訳士は難関資格ですが、合格するために手話の勉強をこれからも続けていきたいと考えています。