野球のコーチはグラウンドで会うとカッコ良く感じてしまう

息子が１２歳だった頃、中学生の硬式野球チームへ体験を兼ねて見学に行った時に、後にお付き合いをするコーチと初めて出会いました。当時私は３７歳の既婚者でしたが、夫は単身赴任中という事もあって、独身感覚に近い生活を送っている部分がありました。

息子は以前から少年野球チームに所属しており、小学校を卒業する頃には中学校の部活に入るか、外のクラブチームに入るか決める時期でしたので、ママ友を誘って２チームの体験へ行きました。最初に行ったチームはレベルが高く上手な子ばかりで、高校進学の際はチームからの推薦で野球の強豪校へ進めと言うパターンが多いとの事でした。

また、チームへ入ると父親も審判の講習会を受けたり、積極的に練習の補佐に入り毎週の様に車を出すと言う事なので、うちには向かないと思い、ママ友は入団を決めましたが、うちはもう一つの見学に行く予定のチームが有力となりました。

童顔のコーチに心奪われ

初めてのコーチとの出会いは体験会のグラウンドでしたが、随分と可愛い顔をしたお兄ちゃんコーチという印象で、父母にチームの方針や入部に必要なものなどを説明してくれて、感じが良い上にカッコ良いし、雰囲気もいいな～と思っていました。子供もそのチームが良いと言うので、すぐに入団を決めました。後から子供にコーチの年齢を聞いたのですが、あの可愛い顔でお兄ちゃんコーチは２８歳だと分かり、もっと年齢が下だと思っていたので驚きました。

チームに入ると、練習や試合、合宿などの詳細は基本的にコーチが父母に連絡網を回して知らせてくれるのですが、うちは学年で最初に入団を決めた事などから、一年生の連絡係の代表になってしまったので、それをきっかけにコーチとはメールや電話で連絡を取る機会が多くなりました。

コーチからの突然のキス

コーチと一気に距離を縮めたのはその年の終わりの忘年会でした。一次会は子供たちも一緒ですが、二次会は親と監督、コーチだけで楽しみます。うちの子は私の実家へ泊まりで預けたので、私はお酒が全く飲めませんでしたが、最後まで参加しました。コーチはべろべろになるまで飲んでいて、帰りは私がコーチを自宅へ送ったのですが、車の中で突然キスをされたのです。あまりに突然で驚きましたが、嫌ではなかったので、受け入れました。

その時はキスで止まりましたが、結果的に息子が卒団をするまで、コーチとは密かに付き合っていました。彼は独身者で私も夫が単身赴任でしたので、いろいろと条件が合ってしまい、特にお互いの顔が好みだった事もあり何となくのノリでお付き合いをしていました。

卒団後は夫も転勤から自宅へ戻ってきましたし、風の噂でコーチも同棲を始めたと聞いたので、自然消滅しました。一時的な関係でしたが、誰にもバレることなく、今となれば本当に良い思い出です。